2015年4月4日土曜日

HEAT-UP03/22

先月の22日、横浜にぎわい座の地下、のげシャーレにて、プロレス三連続興行が打たれた。
私は桜木町プロレスとHEAT-UPを観戦。桜木町プロレスのアレコレについてはツイッターで呟いたので、ここではHEAT-UPの感想を書き残しておこうと思う。
HEAT-UPは王子を中心に活動するプロレス団体だ。田村和宏選手を中心に、若いプロレスラー、
ベテランの渡辺宏志選手らが、ヒールである新井健一郎選手を頭とした「無宿」との抗争を軸に、ストーリーをつくり上げている。今回から、三大会にわたるタッグトーナメントがスタートし、一回戦5試合が行われた。
■始球式ならぬ始闘式は、同じく王子を拠点とするプロレス団体「花鳥風月」所属の三尾祥久選手vsマサ高梨選手。
抜群のバネを生かしたキレのあるファイトが持ち味の三尾選手だが、それならばとばかり、マサ高梨選手は執拗な脚攻めで徹底的に追い込み、勝利。三尾選手、苦しい展開でしたが、きらりと光るソバットを見せてくれました。


■第一試合は「青虎」選手の独壇場だったような。
セクハラ手前の観客いじりや、お約束の「マスクを被ると凶暴になる? 何を言ってるんだ君たちは。よく見てろ!」 → 「ほら、何ともな――キシャアーッ!」は、分かっていても楽しうございました。

■第二試合は無宿の新井健一郎選手&那須晃太郎選手vs佐野巧真&近藤洋史選手。佐野選手ですよ佐野選手! さすがの新井選手もいつもとは違い、割と本気で敬意を表していたように感じられました。

■第三試合は無宿のPSYCHO選手&SHINYA・ISHIDA選手vs岩本煌史選手&兼平大介選手。
どこか草加雅人を彷彿とさせる顔立ちのSHINYA・ISHIDA選手は、いわゆるHEAT-UP正規軍から無宿に転向した経緯があり、岩本選手との因縁があるようです。途中まではがっぷり四つだったものの、アラケンら無宿が乱入してやりたい放題に。それでもどうにか岩本&兼平組が勝利。

■メインは田村和宏選手&アミーゴ鈴木選手vs原学選手&山本裕次郎選手。
いじられ属性の田村選手、コミカルな印象が先立つアミーゴ選手と対するは、驚愕的マッチョバディの原学選手と、再起して間もないものの熱いファイトを見せてくれる山本選手のコンビ。メインに相応しい、激しい戦いを見せてくれました。試合後、田村選手もコメントしたように、アミーゴ選手の奮闘あってこその勝利だったと思います。
 
 
でもって、この大会の数日後、山本選手はHEAT-UPを退団し、程なくして花鳥風月に所属することになるわけですが、やっぱりちょっと複雑な気持ちになったりも。そりゃまあいろいろ事情はあるんでしょうけれども、単なる客でしかない私にはそういうものはわからないしなあ。

 
からだ一つでリングに上がり、ファイトを通じ自分を、情念を、喜怒哀楽を表現するのがプロレスラーだ。そんな彼らの発する熱気に当てられたくて、感じたくて、私は強くある者たちを見に行く。

いい風が吹いて、見晴らしが良くなってほしい。どちらの場所にも。

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